さくら

お盆を前に植木屋さんに来てもらった。

例年のことだ。
掃除はするものの草取りは私が足の手術以来かがむことができなくなって、どくだみやいろんな草が生え放題になってしまった。

そんなことで青々と枝を伸ばした木々や地面も、草をとってきれいにしてもらっている。

今年の夏はある出来事があった。

60年ほど前に植えられた境内の桜、4本。八重桜、山桜、ソメイヨシノ2。

このうち一番目立つところ門を入ってすぐ正面にあったソメイヨシノこの木を切った。
毎年一番に薄ピンクの桜を咲かせる。

しかしここ何年かシロアリがついて折々に薬をまき、住職も気にして駆除をしていたが、だいぶ空洞ができていた。
皮一枚で繋がっているところもあり、よく生きていると思っていたのだが、それも限界であった。

11日に来た植木屋さんはわかりましたといってまず枝を整理。それからウイーンと音をさせて順番に幹を切っていった。
部屋の中でその音を聞いているのはちょっと辛いものがあった。

カーテンの隙間からのぞくともう幹も短い。
切る職人さんとそれを受ける職人さん、2人の仕事だ。

生きている桜を切るのは木にもうしわけない気がした。

夕方になり仕事を終えた親方と話した。
まだまだ根にありはいるかも知れないから薬をかけながら様子をみて、だめなようなら根から掘り起こしてとらなければといっていた。

60年かけて大きくなった木の切り株は結構太かったが、まだありがうろうろしていた。

人間中心に考えたらこのことは当たり前。ありにとっては大迷惑、桜にしてみたらもうちょっと長生きさせるように面倒を見てもらいたかったかも。

毎年きれいな桜を見せてくれて、その時々の心を慰めてくれた桜の木にありがとう。
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